台湾高座会 会歌



     故 郷 を 離 れ て
            (本島徹太郎)
            作詞 季添石

(−)故郷を離れて 幾千里
    荒なみ越へて 堂堂と
    向うは其の名も香ばしき
    大和の海軍  空C廠

(二)埃りにまみれて麦畑
    あぜ道通りて森の中
    向こうに見える煙突は
    エ場と思えば烹炊場

(三)雨に打たれて傘も無く
    向うは苦しい実習場
    タガネにハンマーを打ち付けて
    見る見るうちに手が腫れる

(四)腫れて痛むも誰に言う
    母は千里の彼方島
    我が子よ達者で働けと
    祈る母の幻か

(五)瞼に故郷を浮かべつつ
    いつになったら帰るやら
    過ぎしあの日を語りつつ
    緑の島が恋しいぞ


 台湾少年工李添石が作詞したこの歌は、台湾高座会の会歌とも言える存在で、大会では必ず斉唱されます。はるばるやって来た高座の地での苦闘と、望郷の念が自然と伝わってきます。2002年(平成14年)の大会に出席された李登輝前総統も思わず涙ぐまれました。




 

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