「これがジェンダーフリーの正体だ」    中川八洋著

内容抄述

・文部科学省 平成14年 ・・ 「子育て支援パンフ」
   ・「男らしく」「女らしく」育てるのは間違いである。    ジェンダーフリーの考え方に
   ・鯉のぼり、雛祭り等の日本の文化を否定。        沿ったもの

・ジェンダーフリー運動の流れ
   ・1995 八王子、北区の小学校の一部教師
     ・「ジェンダー度チェック」
     ・ランドセルの男女同一化(黒色)          教育現場の伝統的慣習
     ・混合名簿                        現実的智慧の破壊
     ・体育の授業で男女を分けない
     ・学芸会で男と女の役を全部入れ替える
     ・女の子に騎馬戦、男の子に料理や裁縫
       → 子供の希望や気持ちをいっさい無視。一般社会の健全な常識に反する事を開始。
       → 「男の子・女の子」の従来の枠組みを破壊する暴挙

・社会の慣習や伝統、出産や子育てといった家庭の営み  ⇔  性別秩序によって支えられている
   ・人間は、自ら男か女かを明確に認識してこそ正常に成長しうる。正常な性差をより一層磨く事
    により人間はより高度な人格へと高まっていく。この性別秩序は人類普遍の原理であり、父性
    原理と母性原理の正常な結合の中で、家庭が整い、子供が正しく育っていく。

   ・これが壊れれば(男性性、女性性の解体)、家庭は崩壊し、正常な人格が破壊され、家庭を持つ
    意識が希薄となり、性意識を喪失した男女は性行動がとれず人口が減少し、自分の帰属意識の
    根拠も破壊され、国家共同体意識も破壊され、社会も崩壊する。
   ・社会をぶち壊そうと思えば暴力革命などしなくとも、性別秩序を壊せばいい。
   ・性別秩序破壊は、暴力革命と全く同じ働きをする。

・1991ソ連崩壊で追い詰められた共産主義者達の見出した活路、日本崩壊の運動
  ・マルクス・レーニン革命
     共産革命の実現で、その体制下の人間の人格をロボットの様な共産主義的人間に改造
  ・フェミニズム運動
    ・「男性に対する攻撃」
      ・セクハラ
      ・ドメスティック・バイオレンス(DV)
    ・「家族に対する攻撃」
       ・家族解体運動(マルクス主義の家族解体運動と連携)  → 夫婦別姓運動
  ・ジェンダー・フリー運動(1995年頃よりフェミニズムの家族解体運動に加わってきた)
    ・「極左革命フェミニスト」と「日本社会解体をめざす共産主義者」の連動革命運動
    ・女・子供を標的とした、又、手段とする運動
    ・「女・子供に対する攻撃」 → 性別秩序の解体運動 → 「日本社会全体の解体」運動
         超過激な運動にシフト
    ・学校教育等を通して一気に人格改造し、社会そのものを「消す」のが目的
       自分が男か女か分からない自己の人格の認識もできない日本人に改造
       家族をどう作っていくのか分からない日本人に改造
       最終的に日本に「日本人そのものがいなくなってしまう」日本列島化が革命運動の目標
    ・フェミニストたちのどす黒い狂気からの産物

・フェミニズム運動の三段階
@第一段階
 「リベラル・フェミニズム」 男女平等思想に基づく運動
     婦人参政権運動(20世紀前半)・・J.S.ミル「女性の解放」 政治的・社会的権利
                                    の獲得
A第二段階
 「ラディカル・フェミニズム」
   1960ウーマンリブ運動・・「男性に対する憎悪」 → 「(男性からの)女性の解放」
         ベティ・フリーマン   裏返すと、「幸福な女性に対する憎悪、呪詛」 ⇒ (田嶋陽子)
     → セクハラ運動へ発展

 「マルクス主義フェミニズム」
     ・男性がブルジョアジー、女性がプロレタリアート→「女性の階級」が独裁する社会の構築
     ・「男女間永久闘争イデオロギー」
   ・マルクス主義者 (福島瑞穂、      )
     ・夫婦別姓(親子別姓)運動 ・・ 家族解体運動(同フェミニストも熱心)
       ・・ 「夫婦同姓」は家父長制度の名残り。主婦は夫に搾取されている一種の家事奴隷
   ・マルクス主義フェミニスト (上野千鶴子(東大)、加藤秀一(明治学院)、立川市長、  )
     ・「シングル・マザー」が理想の女性の様に礼賛
       ・・ 夫や父親が初めからいない母子家庭を家族解体への中間過程と位置付け
     ・「主婦潰し」 ・・ マルクス主義の「聖なる労働」をしない「主婦絶滅」を継承
       「主婦」を目の敵にした「配偶者控除の縮小・廃止」も、マルクス主義背景の革命運動

B第三段階
 1.「ジェンダー」の概念の導入
   ・1970アメリカのマネーが「gender」(文法上の性)を別の概念として使い、広めた。
     sex   :「医学的・生物学的な性」    (生まれながらの身体的な性)
     gender:「社会的・文化的に生成された性」(後天的に社会・制度に作られた性)
                            ⇒ この様な「性」は明らかに虚構
   ・1995日本のフェミニストが、genderを「性別(性差による)秩序」の意味に変更
     ・「ジェンダー」に「フリー」を付け加えるだけで「性別秩序の破壊」「性別秩序からの開放」
      を意味する「ジェンダー・フリー」という言葉を作ることができる。
     ・「ジェンダー・フリー」 = 「性別秩序の破壊」
        社会解体を狙う
     ・「ジェンダー」という虚構の概念を科学と騙って、「社会が男と女を作りあげた」と嘘をふ
      り回す運動である。この嘘を前提にすれば、社会は男性から男らしさを奪い、女性から女
      らしさを破壊してよいのだと主張する事が可能となる。

   【 「ジェンダー」は「偽りの概念」、「虚構」 】
    ・「社会的に作られた性」とはマネーらが恣意的に勝手に定義したもの。
      《科学的な根拠を持つものではない》
    ・人間の「性別」は「脳の性差」によって決まっている。性器によって決まるのではない。
     0.1%以下の割合で性同一性障害者、同性愛者が存在するが、生まれとともに決まっている。
     人間は脳の性差による「性(sex)」に従ってしか成長しない。
     学習や教育により後天的に性が決まる事は全くない。
    ・「生まれながらの性」とは別に「社会や制度によって作られる性」の存在を主張するのはデタ
     ラメな作り話。全くの「虚構」。

 2.「ポスト・モダン思想」の導入
   ・極端なニヒリズムと、極端な相対主義が合体したもの
     1968フランスで人間の人格を解体し、社会解体を実現する事を目的に作られた。
   ・フーコー(フランス人:重度の精神分裂症、ゲイ、「性の歴史T──知への意思」)
    :絶対的な真理や、科学的知見すらも「権力」によって作られた「知」の一形態に過ぎない。
    :狂人が支配し正常者が支配される社会をもって「正しい社会」と主張。
      → 真理ですら相対主義の闇に葬り去り、正常な思考を展開する基軸を持ち得なくなる。
      → 「人間の性は、生れながらに定まっている」事も「知」の一つに過ぎない事になる。
   ・バトラー(フランス人)
    :ジェンダーは人間に本質的な属性ではない。「女」というアイデンティティも存在しない。
   ・ラカー
    :性差は「時代の想像力のおもむくままに産出される」「男女は科学的真理でなく、変更可能」
   ・バタンテール(フランス人)
    :男性も妊娠・出産する時代がくる。 両性具足(アンドロジナス)こそが”理想の人間”
      → 日本のジェンダー・フリーがシンボルとしているのはカタツムリ(雌雄同体)

 3.「セクシュアリティ」(性的欲望)の単語への別の意味付け(性現象)
   ・フーコー   (虚構、レトリック、詭弁を弄する)
    :国家が人口を必要としたから、家族と男女間性愛を正常とみる考え方が「権力」によって
     「知」とされたに過ぎない。
    :男女間の性愛は人為的・社会的に作られた「知」に従った一つの現象の行動に過ぎない。
    :生殖否定の性的欲望こそが正しい。ゲイやレズこそ正常だ。
    :男女の二つの性の正常な性行為は真理でも科学でもない。
    :「性器を持った無性人間」こそ理想。人間を男でもなく女でもなく「無性人間」にする。
    :人間とは男も女もなく単なる身体にすぎない。身体は快楽を得るための道具だから、性現象
     (セクシュアリティ)の赴くままに快楽さえ得られればよい。
      → 夫婦の絆、親子の情愛、男女間の愛、文明社会の気品、倫理、道徳も全くなし。

→ 厚生労働省所管の母子衛生研究会の「ラブ&ボディ」はフーコーの「快楽と身体」を訳したもの。
→ 男女の性差を自覚する事はよくないという教育
   ”正常な男女間性愛”を否定し、同性愛や性同一性障害と同列に扱う教育
    → 学校教育で子供たちを精神(人格)異常者に育成する狂気の暴走
      人格喪失、精神分裂症疾患、夫婦関係を持とうとする意欲に決定的な欠陥(トラウマ)
→ 日本人の正常な人格を破壊することによって、日本を滅亡させる事が狙い、目的。

日本では第一期、第二期のフェミニズムと、ジェンダー・フリーを掲げる第三期が同時に押し寄せ、
しかも複合している。分かりづらくなっている。

・1999男女共同参画社会基本法 ⇒ 国家権力を通して「上から」、やりたい放題に全国津々浦々に
                   到るまで、国民に強制できる様になった。
   ・伝統と慣習に従っての性別役割分担を否定
      → 教育現場でのジェンダー・フリーの動きを追認、爆発的に拡大
      → 「男女共同参画社会」と「ジェンダー・フリー」は同じ意味、同じ目的
   ・1789フランス革命、1912ロシア革命に次ぐ、第三の悪魔の革命
   ・戒厳令を敷くほどの国家非常事態宣言レベルの緊急事態

・反撃の開始
  ・「人間の性は社会的・文化的に作られる」事に科学的な根拠の無い事の証明。
  ・「ジェンダー」という虚構の白日化。
  ・保守系議員への啓蒙。


 

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